できる?できない?家賃交渉

賃貸生活において、金銭的な面で特に気になるものと言えば、やっぱり家賃ですよね。
できることなら、同じ物件でも家賃は安くしたいものです。

 

しかし家賃の値下げというのは、「長年その物件に住んでいて、他の住戸が自分の家賃より低い金額で賃貸に出されているのを見て、交渉して下げてもらった」など、基本的には「ある程度の期間の入居の実績」があってこそできる、というイメージが強いですよね。

 

新入居の段階でいきなり家賃交渉をすることは可能なのでしょうか?

 

新入居での家賃交渉はアリかナシか

そもそも新入居の段階での、家賃交渉はやっていいものなのかどうか、これはかなりの悩みどころですよね。「家賃交渉をして悪いイメージを持たれて入居を断られるかも」という心配が、どうしても出てしまいます。

 

ですが、現実としては実は、「たとえダメモトであっても、不動産屋を通じて家賃交渉を持ちかけてみるのはアリ」なんですよ。

 

実際、大家や管理会社側が「家賃交渉の打診をされたのに腹が立ったから、契約を断った」などというケースは、まずめったにありません。

 

なぜなら、そこであなたの入居を断ってしまったら、その部屋は空室になってしまうので、大家や管理会社としても「いきなり入居を断っても得にはならない」という弱みがあるんですよ。

 

ですから、「しつこいお願い」「お願いしているのに態度がでかい」などという状況でもない限り、家賃交渉を一度やってみるのはOKと言えるのです。

 

家賃交渉の上手なコツ

というわけで、ダメモトで家賃交渉をお願いするのは、じゅうぶんにやってみる価値のある行為なのですが、せっかくですから、少しでもその交渉の成功率を上げておきたいところですよね。

 

家賃交渉を成功させるためのコツとしては、まず「敷金礼金と家賃の交渉、両方をセットにする」というのが意外と有効です。

 

たとえば、敷金礼金がそれぞれ2ヵ月分で、家賃が6万円の物件の場合、「礼金を1ヵ月分にして、家賃をあと2000円下げてもらう、というようなことはできませんか?それができれば必ず契約したいと思っているのですが」などという感じで伝えてみるといいでしょう。

 

両方いっぺんに交渉するなんて図々しい!と思われるかもしれませんが、実はこのやり方は、一方だけでも希望を通してもらえる可能性があるのです。たとえば「家賃の値下げは無理だけど礼金は0.5ヵ月だけサービスしましょう」などという結果になることもありますよ。

 

あと、こうした交渉をする際に大切なのは「交渉に応じてもらえたら必ず契約する」ということを、不動産屋を通じて伝えておくことです。

 

いきなり「家賃これ以上下げてもらうのは無理でしょうかね〜?」と言われるのと「このお部屋が気に入っているので、ぜひ入居したいです、ただ、家賃がちょっとだけ厳しいのですが、もしあと2000円家賃を下げてもらえたら、絶対に契約します」と言われるのとでは、全然印象が違いますよね。

 

なるべく「入居したい前向きな気持ち」を出して、不動産屋に伝えましょう。

 

家賃交渉を成功させるためのもうひとつのコツとしては「値下げ幅を欲張ったりしない」というのが挙げられます。

 

たとえば、いくら「家賃をここまで下げてくれたら契約する!」と言っても、本来の家賃が8万円の物件を5万にしろ、というのは無理な注文ですよね。

 

基本的には「家賃交渉の範囲は数千円程度」までにとどめるようにしておきましょう。

 

家賃交渉が難しいケース

さて、そんなわけで、家賃交渉はやってみる価値があるし、意外と成功するケースも多いのですが、状況によっては「どんな交渉をしようと、成功させるのが難しい」というケースもあります。

 

たとえば、2月3月などの引っ越しシーズンは、大家や管理会社にとっては「家賃交渉を断っても、また別の人が正規の家賃で申込みに来るだろう」という見込みを立てられるので、家賃交渉に応じなくなる可能性が高くなります。

 

また、「めったに空きが出ない人気物件」も同様に「家賃交渉に応じなくても部屋は埋まる」という自信を持っているので、こちらも家賃交渉に応じてくれる可能性は低いです。

 

もちろん、こうしたシーズンや物件でも一度は家賃交渉をお願いしてみる価値はありますが「あくまでダメモト、一度聞いてダメなら値下げはあきらめる」というくらいのさっぱりした気持ちを持つことが必要ですよ。