「引っ越し費用ゼロ」物件は本当にお得?

賃貸物件の情報をいろいろ見ていると、「引っ越し費用ゼロ」という趣旨の情報が添えられている物件をちらほら見かけますよね。

 

引越し費用の負担をどうするかというのは、多くの人の悩みのタネのひとつですから、「それをタダにしてもらえるのなら、金銭的にこれほどありがたい話はない!」と、つい飛びつきたくなってしまうものですが・・・

 

本当にその物件に飛びついて、いいものでしょうか?

 

飛びついても問題なさそうな「引っ越し費用ゼロ」物件とは

まず結論から言えば、「引っ越し費用ゼロ」という物件は「飛びついても問題なさそうな物件」と「飛びつくのはやめたほうがいい物件」とがあります。

 

では、「飛びついてもOKな物件」とはどういう物件かというと・・・賃貸物件を仲介している不動産屋が独自に、「取り扱うすべての賃貸物件について、平等に引っ越し費用ゼロや補助のサービスをしている」というケース。

 

たとえば「当社の仲介物件はすべて、家賃の半月分を上限として、引っ越し費用をサポートします」などというのが、「平等なサービス」の例と言えますね。

 

こうした「すべての物件に対して平等なサービス」を展開している不動産屋があれば、そこの利用を検討してみるのもいいでしょう。
ただし、こうしたサービスを展開している不動産屋の中には「取扱い物件はどれもこれも、近隣の家賃相場より高いものしかない」など、極端にかたよった物件取り扱いをしているところもあるので、他の不動産屋や賃貸情報誌などの情報と照らし合わせながら検討することが大切です。

 

飛びつくのはやめたほうがいい「引っ越し費用ゼロ」物件とは

では、たとえ「引っ越し費用ゼロ」の言葉が魅力的に見えても、飛びつくのはやめたほうがいい物件とはどんな物件かというと・・・

 

ズバリ、「不動産屋の中で、引っ越し費用ゼロ物件とそうでない物件が明確に分けられている」というケースの物件です。

 

なぜ、これがダメなのかというと、簡単に言えば「わざわざ、個別に引っ越し費用ゼロの特典を付ける物件は、そうでもしないとなかなか入居者が集められない物件だから」という理由があるからです。

 

こうした物件には、「あまりにも安普請で音の響きがひどい」「家賃が高い」などといったデメリットが隠れている可能性も高いのです。

 

特に、家賃の高さには要注意!「近隣の、同じような物件よりも数千円家賃が高いけど、引っ越し費用を負担してくれるからまあいいか〜」などという気持ちで気軽に契約してしまうと、その「引っ越し費用分の得」は、「毎月の家賃の割高分」と相殺されていき、たった1年か2年程度で金額的にはチャラになってしまいますよ。

 

つまり、特定の物件に「引っ越し費用ゼロ」の売り文句がついている場合は、引っ越し費用の補助は入居者を集めるための、単なる撒き餌にすぎないのです。

 

「目先の引っ越し費用が浮く」ということだけに釣られず、長い目で見て本当に得なのか、本当に家賃に見合った物件なのか、そもそもなぜ引っ越し費用を負担してまで入居させようとしているのか、ということをしっかりと冷静に考えてみましょう。